子供の頃、たまに渋谷に来るときはパオと言う巨大なおもちゃ屋に行った。今のタワレコのビルである。当時、トイザラスとかはなかったし、デパートのおもちゃ売り場はいわゆる高級なおもちゃ屋だったんだと思う。いつしか潰れてタワレコになった。私の成長とともに変わったのでこのビルにそのまま通い続けた。外見はほとんど変わらない。渋谷タワレコは1995年03月オープン。今や79店舗、年商500億以上の巨大企業。アメリカとの資本関係はすでに解消され、セブン&アイ・ホールディングス、伊藤忠、ノジマ、ドワンゴなどが株式を取り合い、今はNTTドコモが筆頭株主で、ドコモの子会社と言うことになる。

まだネットが普及していない時代、CDの視聴が簡単にできることが魅力的だった。そして各階に全てのジャンルが揃っていた、jpopからクラシックまで。様々なアーティストが来て会うことができた。武道館なら米粒ほどのビリーシーンを目の前で見れた。握手もできた。ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラが歌った。前日のサントリーホールでは何万円もするチケットが無料だった。

我が家は基本的にitunesに移行し、CDはほとんど処分した。でもここで大量のCDに囲まれるのは今でも好きだ。何よりここでは店員が実際に音楽を聞いて、愛している事が伝わって来る。もちろんオンラインで買えないようなものもたくさんある。

タワレコは小売店ではなくメディアだ。音楽はタワレコを通じて売られることによって強化される。日本橋の三越で買った着物のように、渋谷のタワレコで買ったCDを大事にしよう。これからもタワレコには黄色の差し色を渋谷に残して欲しいのである。クラシックのCDを物色していると雨が降って来た、感涙かな。NO MUSIC,NO LIFE。